「私はセックスをする子供である。私は絵を描くときセックスしている。
時間の粘膜というトンネルの中をペニスみたいになって突き進んでいく。」
ー松下まり子
不可解で性的なニュアンスが込められた「松下まり子」の作り出す作品。子供のような肖像画、ドレスを着ていて、こちらを見て微笑んでいたり。彼女は長い間、自分の言いたいことを言えない、目も口も使えないディスコミュニケーションの中にいたと言う。しかし、作品を作るうちに彼女と他者を隔てていた「壁」は「トンネル」に変化していった。
泥を散らして転がるもの。
中に何か芯があり触ると柔らかいもの。
暗闇の中で噛み付くもの。
毛があり濡れていて、かさぶたのように痛々しいもの。
小さな歯を並べてひいひい笑うもの。
目の玉、それ以外の身体、ばらばらになって不自由な個を得たもの。
彼女の作品は、性愛も暴力も、また死を暗示させる血の流れも、他者への無自覚な
コミットメントという点においては同意義なのだと、赤裸にさらけ出してい
ます。深層心理に潜んでいる願望や繊細な感情を、それぞれの絵画に息吹を
吹き込んでいる。
本展では、これまでにない彼女の個人的な友人を描いた作品も展示。
★松下まり子「MARIKO」
会期:2015年10月9日〜10月31日
時間:14:00 – 22:00(月・火・休廊)
会場:matchbaco
For her upcoming exhibition at matchbaco Gallery in Shinjuku, Mariko Matsushita presents portraits of her friends, painted in a style that expresses a core psychology of both subject and painter. Visions of violent love are smeared across canvas’s for the haunting pieces, preview more of the Artist work at her website here.
Mariko Matsushita “MARIKO”October 9th – October 31st matchbaco Gallery