ミラノで開催される世界で最も重要なデザインイベントの一つ「サローネ・デル・モビーレ」。2015年から参加しているロエベは、同イベントにおいて人々が大きな期待を寄せる見所に成長した。今年で5年目の参加となるロエベは、自身がキュレートした籠細工、ハンドキルト、そしてカリグラフィーを展示している。
過去4回の参加で大きな成功を収めているジョナサン・アンダーソン率いるロエベ。5回目となる今回は、「LOEWE Baskets(ロエベ・バスケット)」と名付け、籠細工、ハンドキルト、そしてカリグラフィーの分野の第一線で活躍する芸術家たちが終結した。これらのハンドクラフト職人が製作したアート作品はフェスティバル期間中に購入することができる。
国際的に有名な10名の職人による完璧さを追求した今回のアプローチ。彼らは、ロエベのレザーを使いながら各自独特の手法によって「籠細工と織物」というテーマだけを伝えてこのプロジェクトに取り掛かってもらったのだ。
また、限定版シリーズに加え、ロエベはスペイン人の職人(イドイア・クエスタ、アルバロ・レイロ、アス・ラディラス)にもミラノサローネで展示するためのバック、アクセサリー、およびチャームの制作を依頼。これらの製品はレザーを編んで作られており、限定版シリーズに用いられたものと同様の技術にインスパイアされている。
ロエベの伝統ともいえる、古くから存在するロエベのバスケット。装飾、技法、実用性といった有機的な安らぎを与えるクラフトアイテム。織りのテクニックや一枚の革から慎重にカットして完成する手縫いのバケツなど素晴らしい職人技をご覧あれ。
参加アーティスト
・松本破風(日本)ー 平らにした竹から作るオーガニックな彫刻
・米澤二郎(日本)ー 竹籠の達人
・Shizu Designs(アメリカ)ー 母と娘。ラタンやトウを使って飾り結びを製作。
・Delois Webber(アメリカ)ー 石を包むように籠を編んだ作品
・Arko(日本)ー 稲藁を使った複雑な彫刻
・Jennifer Qurick(アメリカ)ー 黒い柳の樹皮を使ったオーガニックな器
・Design Afrika(南アフリカ)ー 精巧に編み込まれた容器
・Joe and Cissy Serrano, Patricia Gorelangton(アメリカ)ー 伝統的なキルト製法を守り続けているハワイアンキルト達人
・いちのせよしこ(日本)ー 古代の芸術形式をテキスタイルに応用するコリアン・カリグラフィー
・Lee Kyong OK(韓国)ー 伝統と技術的才能を癒合させる韓国人芸術家