タカ・イシイギャラリーでの初めての個展となる宮原夢画個展「Renaissance」が、8月20日より開催される。昨年より制作を始め、現在も続いている最新作「Renaissance」と「Radiation」から、合わせて約13点を展示する。
東京都生まれの宮原夢画、アートディレクターであった父の影響を受け、幼い頃より芸術に親しんできた宮原は、10代後半には写真を志し、その後ファションを中心とした広告写真やエディトリアルの分野の第一線で活動を続けてきた。他方で作家としては、写真の歴史や古典技法にも関心を深め、眼前の瞬間を捉えるスナップ写真から、絵を描くが如くイメージを構築するセットアップ写真まで、宮原は異なる技法・ジャンルを軽やかに行き来し作品を発表している。また、広告写真の経験を経てモード誌の本場・西洋の模倣に留まることに違和感を覚えた宮原は、自身のアイデンティティを模索する中で日本の歴史や伝統文化に対する造詣を深め、そこでの学びや気づきを感性的に自身の作品制作へと反映させている。
ゆっくりと目を閉じて暗闇の中に入っていく。
しばらくすると果てしなく遠くから一点の光が差し込んでくる。
その光がだんだんと増えていき交錯する。夢の中なのか、祈りなのか……
そこには規則も法則も概念もなにも無い。
私はそこに居て写真をつくる。 宮原夢画
宮原夢画 「Renaissance」
会期：2016年8月20日〜9月17日
会場：タカ・イシイギャラリー フォトグラファー/フィルム
Taka Ishii Gallery Photography / Film presents ‘Renaissance,’ a solo exhibition by Muga Miyahara. It will be Miyahara’s first solo exhibition with the gallery and feature approximately 13 pieces from his latest and ongoing series “Renaissance” and “Radiation,” which he began last year.
In the “Renaissance” series, Miyahara tears apart his own prints and casually collages the scattered parts to breathe new life into them. The resulting images are also an expression of small universes that the artist can control.
MUGA MIYAHARA ‘RENAISSANCE’ at TAKA ISHII GALLERYAugust 20th – September 17th 2016