ヌード、人間にとって最も身近といえるこのテーマに、西洋の芸術家たちは絶えず向き合い、挑み続けてきた。美の象徴として、愛の表現として、また内面を映しだす表象として、ヌードはいつの時代においても永遠のテーマとしてあり続け、ときに批判や論争の対象にもなってきた。
英国テート・コレクションより「NUDE(ヌード)」をテーマにした大規模展が横浜美術館で開催される。
ここ日本では、前例がないことでプロジェクト自体が没になってしまうことも。本展「ヌード」も前例が少ないことから、挑戦的な試みだと語る。19世紀後半のヴィクトリア朝の神話画や歴史画から現代の身体表現まで、西洋美術の2000にわたる裸体表現の歴史を紐とく芸術的表現。
フレデリック・ロード・レイトンが神話を題材として描いた理想化された裸体から、ボナールらの室内の親密なヌード、男女の愛を永遠にとどめたロダンの大理石彫刻《接吻》(日本初公開)やシュルレアリスムの裸体表現、人間の真実に肉迫するフランシス・ベーコン、さらにはバークレー・L・ヘンドリックスやシンディ・シャーマンなど、現代における身体の解釈をとおして、ヌードをめぐる表現がいかに時代とともに変化し、また芸術表現としてどのような意味をもちうるのか、絵画、彫刻、版画、写真など約130点が展示される。
ヌード NUDE
会期:2018年3月28日〜6月24日
場所:横浜美術館
住所:横浜市西区みなとみらい3-4-1
時間:10:00 – 18:00 (5/11・6・8は午後8時半まで)
料金:一般1,600円 前売1,400円 団体1,500円
大学・専門学生1,200円 前売1,000円 団体1,100円
中学・高校生600円 前売400円 団体500円
The Yokohama Museum of Art will exhibit a curated selection of pieces form Uk’s TATE under the theme of the nude in art.
The Nude is central to the history of western art. Symbolizing beauty, expressing love, and reflecting on what it means to be human, artists’ representation of the naked body is also continuously challenging and controversial.
Tate’s renowned collection of historic, modern, and contemporary art includes paintings ranging from late 19th century Victorian depictions of classical mythology and history, to present-day politicized representations of the artist’s own body. This exhibition tells the story of the depiction of the naked body over the span of 200 years of western art history.
Through the presentation of approximately 130 artworks – paintings, sculptures, works on paper and photographs – visitors will see how the representation of the nude has evolved in the context of both artistic expression and shifts in social and political attitudes.
NUDE: ART FROM THE TATE COLLECTIONYOKOHAMA MUSEUM OF ARTMarch 24th – June 24th