残念なことに先月終わってしまったが、とても個性的なアーテイストを紹介。09年7月10日ー7月25日の期間恵比寿のgallery POINTで行われてたアーティストLy(リィ)のエキシビション “PILED UP”。まず、彼女自身を知ってもらうためにも、彼女のストーリを。 … About MONOCHROME ARTIST “Ly” … click HERE.
1981年東京生まれの “Ly“。彼女の眼の前に現れる生き物たちが織りなす景色を連鎖的に構築して絵画として表現しているアーティスト。角の生えた奇妙な生き物や男性器を携えたクリーチャー、生まれては増殖してゆっくりと消去っていく儚い世界観が特徴。一見すると、まずは本人の性と生、そして死の世界観が見て取れるが、さらには現代社会に蔓延するディスコミュニケー ションや 性差などのボーダーをマージナルに行き来することへの憧れなど。 作品からは隠されたメッセージが散見できる。彼女の絵画は全て黒と白で描かれている。また、日本だけでなく世界中で注目を集めているアーティストである。
Born in 1981, Ly is an artist who constructs a world of distinct scenery in which a variety of characters exit. When first viewed the pictures may evoke a sense of “death and sexual image” in the world. The intention is to create a sense of yearning, a yearning to jump over contemporary borders. Discommunication between sexes and character differences in contemporary society.
不思議の国にいるようなモノクロームペイントが並ぶ一室。作品のテーマは、大きな男性器に生き物、祈る生き物、角のはえた黒い生き物、自らDICKを捕り手に握る女神、もじゃもじゃのモンスター、兎の少年、I hate DIK、優しさと残酷さ、性と生、おわりの世界、Lyの見るモノクロームの世界観が演出してあるということだ。(上記写真)
2009年のはじめ頃からこのエキシビションのために120点もの作品を描き、その中から50点を厳選し発表したそうだ。
また、Lyの描くDIKくんなどの生き物は実際2〜3メートルあるが、それをダイレクトに感じてもらうため”PILED
UP”では生き物等身大の壁画を描いたとか。
Lyの見る夢や空想や現実に現れる生き物DIKくんを中心に積み重なるそれぞれの世界が今回のエキシビション”PILED UP”には描かれている。そこには二面性やそれぞれの生き物の世界が平行宇宙のように描かれ一枚のキャンバスに何体もの生き物が重なっていたり、透明の薄いボードに描かれた絵が層をつくって 1枚の絵画になってるものなどさまざまだった。Lyは1年半前のexhibition”ワールズエンド.”以降、コンスタントに壁画やライブペインティングなどパフォーマンス性の高い作品を発表してきた。”PILED UP”では常に増殖し広がるLyの世界を存分に体験できるものとなった。
次の彼女の活動がとても楽しみだ。From TOKYO DANDY TEAM.
The ‘Piled Up’ exhibition took the form of a huge monotone creature which twirled itself, 3m long, around the exhibition space. Surrounded by horned beasts, the creature lives in a parallel universe that Ly invite us to escape to.
We look forward to introducing you to Lys next exhibition when it happens.