「KENZO」の2016年プレフォールコレクションの発売を記念して、日本昔話にインスピレーションを得た”Sun to Sun(太陽から太陽まで)”ショートフィルムが公開された。
主人公には、桃太郎ならぬ”桃子”と名付けたバイタリティー溢れるスケバン・シネマ。日本の80年代にフォーカスを当てたケンゾーならではの日本昔話が完成。1980年代のスケバン刑事に日本の漫画家・大友克洋によるAKIRAが頭に浮かんだ。アートディレクターを担当したのは、日本のサブカルチャーに着目したパーテル・オリヴァ。
複雑で曖昧な世に成長する桃子。桃子には強さと弱さ、現実的な部分と非現実的な部分が宿っている。浜辺で独ぼっち佇む現実から、アニメの中に姿を変えて不良達とバイクにまたがり夜の世界へと溶け込んでいく。麻呂眉を墨で描き、桃子は魅する風貌で人々の心を惑わしていく。