2004年に開催した展覧会「アートがあれば」は、当時注目を集めはじめた個人コレクションに焦点を当て、コレクションのあり方やコレクター像、さらにはアートと共に暮らすライフスタイルから浮かび上がるアートの魅力を探りました。その後10年足らずの間に、個人がアート作品を購入することはより一般的になりました。欧米に比べればまだまだコレクターの数は少ないものの、アートは「見るだけのもの」から「買えるもの」に変わりつつあるといえるでしょう。
では、いったいなぜアート作品を購入するのでしょうか?そもそもコレクションをする理由とは何でしょうか?何か特別なルールはあるのでしょうか?
本展は、次世代ともいえる新たな9人のコレクターたちのコレクションを通じて、こうした問いかけの答えを探ります。日本および海外の人気作家や新進作家の作品の数々、また、ユニークなその取り合わせに、通常の展覧会とは異なる、個人コレクターならではのすぐれた審美眼や独自の感性を感じていただけることでしょう。また、たんなる個人的収集にとどまらないアートコレクションの可能性や、これからのアートシーンのなかでコレクターが果たす新たな役割について考える機会ともなるでしょう。
▶アートがあれば II − 9人のコレクターによる個人コレクションの場合◀
会期:2013年7月13日(土)~8月23日(金)
時間:11:00~19:00 *金・土曜 ~ 20:00
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
休館日:月曜日
入場料:一般 1000(800)円 / 大・高生 800(600)円 / 中・小生 600(400)円
▷出品コレクター / 出品作品紹介◁
A.K. collection
青山悟/荒木経惟/細江英公/小村希史/ライアン・マッギンレー/森山大道/
中平卓馬/大野智史/佐伯洋江/須田一政/志賀理江子/山川冬樹
E.Y. collection
雨宮庸介/トーマス・ デマンド/春木麻衣子/伊藤彩/柏原由佳/小出ナオキ/
近藤亜樹/桑久保徹/桑田卓郎/ロバート・メイプルソープ/ライアン・マッギンレー
/村上隆/奈良美智/大谷工作室/アダム・シルヴァーマン/田中圭介/山本桂輔
K.N. collection
リチャード・オードリッチ/安藤正子/ジョシュ・ブランド/ヴァルダ・カイヴァーノ/
シャギャーン/千葉正也/マルセル ・ ザマ/ファーガス・フィーリー/ジェラティン/
フェデリコ・エレーロ/ネイサン・ヒルデン/ポール ・ジョンソン/桑田卓郎/ライアン
・マッギンレー/ヘレン・ファン・ミーネ/西尾康之/小谷元彦/スティーブン・G・
ローズ/スターリング・ルビー/田中秀和/ゲルト&ウーヴァ・トビアス/臼井良平
S.M. collection (One Piece Club)
藤本由紀夫/春木麻衣子/忽那光一郎/ MASAKO/三宅砂織/ジャン =リュック
・ モーマン/蜷川実花/須藤絢乃/田口和奈/寺島みどり/津上みゆき/矢部奈桜子
/八木良太/山本桂輔/山本理恵子
T.S. collection
有馬かおる/ティム・バーバー/ヨーゼフ・ボイス/蛭子未央/ウィリアム・エグルストン
/平川恒太/池田衆/加賀美健/笠井麻衣子/前原冬樹/エドガー ・マーティンズ
/森村泰昌/流麻二果/小沢剛/アーノルフ・ライナー/ジェイソン・ テラオカ/
照屋勇賢/占部史人/ダーン・ヴァン・ゴールデン/和田真由子/アピチャッポン・ウィーラセタクン
NND collection
アントン・ヘニング/サイモン・フジワラ/マイク・ケリー/クリス・オフィリ/ジョージェ
・オズボルト/ライアン・ガンダー/アレック・ソス
Y.S. collection
千葉正也/ Chim↑Pom /藤本由紀夫/東恩納裕一/泉太郎/金氏徹平/加藤翼
/木村友紀/喜多順子/小林正人/松江泰治/南川史門/宮本隆司/森田浩彰/
中原浩大/名和晃平/オル太/大崎のぶゆき/パラモデル/竹川宣彰/田中功起/
八木良太/山下麻衣+小林直人/指差し作業員/横山裕一
W.Y. collection
会田誠/ジャン・フォートリエ/橋本聡/南川史門/村上隆/曽根裕/五月女哲平
/田中功起
anonymous collection
西野達 ほか
In 2004, when private collections were becoming popular, Why not live for Art? explored this trend by presenting private collections gathered by nine individual collectors, discovering new forms that collections were taking, revealing what sort of people the collectors were, and demonstrating the attraction of art that emerges through the act of collecting. Less than ten years have passed since that exhibition, but this period has seen the launch of a magazine for collectors, active networking between collectors, as well as the increase in private individuals acquiring and collecting art. In this second exhibition, the focus shifts to a new generation of collectors, examining the art scene in Japan and internationally today, and considering its prospects for the future. Including unique works by popular artists, as well as that of internationally emerging artists, this exhibition is an opportunity to view works rarely open to public.
WHY NOT LIVE FOR ART? (II)
TOKYO OPERA CITY
July 13th – September 23rd