日常生活における不確かさや混沌といった感覚を反映、国際的に数々の作品を発表してきた「Yuma Yoshimura」が、自身のソロエキィビションを2カ所で同時開催する。
最近ではクレヨンを使用したり、それぞれの技法をミックスし昇華させたりと様々なチャレンジを続けている Yuma Yoshimura。「まぎれこんでしまえば」と名付けた「羊」モチーフの最新作では、日頃追求している”群群”をテーマに、不透明な世の中を、本能的あるいは無意識的に生き延びようとする私たちの心象風景を映し出すため、「生への執着」という制作上の概念の中の、組織・集団心理・連帯などに焦点を当てた。
些細な事で関係性が壊れ、感情が混乱し、曖昧さや違和感、不安感を覚える。そんな行き場のない感覚が自分本位の連帯感を求め、他者を無意識に疎外し、また誰かに疎外される。それらを繰り返すことで、関係性はより複雑になり“無秩序”が生み出される。「羊」には成⻑しながら集団を形成し、先導される方向に従う習性があり、生まれ持った本能そのままを垣間見ることができる。
また、2015年から2017年までに制作した未発表作のアーカイブ展「逆走 – gyakusou」を、銀座のBasement GINZAにて同時開催。
Yuma Yoshimura “dance with sharks” 2012
Tokyo based Artist Yuma Yoshimura
Yuma Yoshimura – magirekonde-shimaeba
会期：2018年3月10日〜4月1日
会場：QUIET NOISE arts and break
住所：東京都世田谷区代沢2-45-2 1F
時間：11:00 – 20:00（平日はアポイント制）
Yuma Yoshimura 逆走 – gyakusou
会期：2018年3月17日〜4月1日
会場：Basement GINZA
住所：東京都中央区銀座4-3-5 Ploom Shop 銀座店B1F
時間：12:00 – 19:00